- F様邸
- 60代ご夫婦と息子さんの２世帯
- こだわり
- 区画整理のために家を移転・新築しなければならなくなった。おそらく人生最後の家づくりだから、どうせならいいモノにしたい。妥協したくなかった。奥様が冷え性なため、床暖房を使わなくても冬でも暖かい家にしたい。今住んでいる家の名残を残したい。
- 決め手
- 香ノ木住建で家をたてた友人から、ここなら間違いないと強く勧められた。実際に会ってみたらパッシブデザインに熱心に取り組む姿勢に好感をもった。
- データ
- 木造軸組工法1階2LDK（寝室+サブリビング+WC） 2階3部屋（洋間2+納戸1）
竣工2017年4月（施工期間6ヶ月）
敷地面積234.12㎡（70.94坪）
延床面積147.80㎡（44.62坪）
【1階87.64㎡ 2階60.16㎡】
25 3月 杉と漆喰のシンプルモダン 暖涼の家
自然素材+パッシブデザイン
ハイドア設計で年中快適な暖涼の家
区画整理で家を新築することになったF様。奥様が冷え性なので、冬でも暖かく過ごせる高気密・高断熱の家をご希望でした。その地場の日照・季節風を徹底調査し、気流操作をよりしやすくするためのハイドア（天井までドアの高さを確保した設計）仕様を施した、香ノ木住建の最も得意とするパッシブデザインの技術をフル活用した家です。過剰な冷暖房に頼りすぎず、一年通して快適に過ごせる空間づくりを徹底しました。1階LDKには大きな窓で日差しを確保。床は杉板張りにして蓄熱性を高めています。また、日射遮蔽を計算し、夏は通風とブラインドによる日除けだけで夜間を涼しく過ごせるよう設計されています。室内は自然素材を主に使用。特に一日の三分の一を過ごす寝室は、健康に配慮して杉と漆喰で仕上げています。自然の恩恵を十分取り込みながら、四季を愉しむ工夫が各所にある家です。
ダイニングの壁沿いにサイドカウンターを設け、大人数で過ごすときはテーブルとカウンターをつなげて利用できます。またエアコンを入れた状態でドアを開けると、ホール・洗面脱衣所・トイレまでしっかりと温まる設計です。
対面キッチンのバックヤードには収納スペースをたっぷりと設けています。水回りと勝手口との距離も近く、利便性は◎。
玄関は土間を広々ととり、土間収納の奥には家族用の玄関口を配置。急な来客があってもすっきりと見えます。また、二世帯分の靴もすっきり収まるよう十分なスペースを確保しています。
寝室は健康に配慮し、杉と漆喰で仕上げています。冬暖かく、夏涼しい、パッシブデザイン設計で寝やすく、過ごしやすい空間になっています。
寝室の壁には透かし彫りが美しい透かし欄間。旧宅にあった業物を新築に活かし、旧宅の名残を愉しむことができるようにしました。
ご夫妻の寝室の隣には日当たりの良いサブリビング。扉を閉めればご主人が就寝中でも、奥様が暖かい部屋で趣味の編み物を愉しむことができます。
一階、二階ともに風通りの良いハイドア仕様の設計です。空気の流れが良くなることはもちろん、階段上部などに窓を設置し、天井付近にたまる空気を分散、家のどこでも風通しの良い空間になるよう設計しています。
