近年は、PM2.5(微小粒子状物質)などによる大気汚染、カビ・ダニ、花粉といったアレルゲンの対策など、空気環境に注目が集まる中で、住まい全体の通風など、計画的な換気に目を向けることが大切です。カビ・ダニの発生は空気のよどみも原因のひとつになると言われています。気密性を高め隙間を少なくすることで、外気とともに出入りするホコリや花粉などを大幅にカット。また、計画換気システムの採用により、住まいの隅々にゆるやかな空気が流れ、空気のよどみが少なくなり、カビ・ダニの繁殖を抑えることが期待できます。
気密性が低い住宅では、窓や壁の隙間から外気が侵入し、空気の流れにムラができ、住まい全体の空気を隅々まで入れ替えることは難しいのに対し、スーパーウォールの家では、高い気密性によって住まい全体の計画的な換気が行え、空気のよどみを少なくすることが可能です。
新鮮な外気を取り入れ、計画的に家中の換気を行う、24時間計画換気システムですが、PM2.5や花粉などの外気の汚染が気になる場合は、全熱交換型換気システムにおいて、PM2.5対応フィルターを使用することが可能です。2.0µm(1µm=1mmの千分の1)の微小粒子を約90%捕集することができます。
フルダクト式の特徴は、外からの空気を取り込む給気口と汚れた空気を外に逃す排気口がそれぞれ1ヵ所であるということです。これによって、住宅全体の換気・通風のコントロールが行いやすいというメリットがあります。
一般的に換気を行う場合、窓開けや給気口から取入れる外気とともに、外の温度や湿気も一緒に取り込んでしまいます。しかし、全熱交換型換気システムを使用することにより、高効率の熱回収と湿度の交換で、室内の快適さはそのままに換気を行うことが可能に。省エネ住宅の課題でもあった、住宅の熱損失のうち換気が占める約15%の熱ロスを抑えることができ、ことができます。一般的な第3種換気は、冬場の外気が0℃であれば、暖房された室内に0℃の冷気を取り込んでしまいます。しかし、熱交換換気の場合は、外に排気する空気の熱を活用し、室内温度に近づけて給気するので快適です。
高性能な熱交換機はヨーロッパ製が主流ですが、その換気は湿度を交換しない「顕熱交換型」です。日本の高温多湿な夏や過乾燥になる冬にも対応できるよう、湿度も回収する日本にあった「全熱交換型」を採用するべきだと考えます。香ノ木住建は全熱交換型熱交換機を推奨しています。
※室内に取り入れられる絶対湿度を、室内温度における相対湿度に換算した場合。
熱交換型の換気システムは、外気が直接室内に入ってくることがないため、冬場でも冷たい空気が足元に溜まらず、上下の温度差がほとんどない環境で快適に過ごすことができます。
香ノ木住建の建てる家は、一棟一棟丁寧に気密測定の検査を実施しています。
緻密で精緻な気密検査により、お客様に安心して暮らしていただける品質を確保することをお約束します。